展示委員会 委員インタビュー
東京大学

東京大学Interview

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工学系研究科化学システム工学専攻 教授杉山 弘和 氏

化学工学の更なる発展に向けて
A-①
杉山先生と化学工学との関わりや、これまでのご経験について教えていただけますか。
杉山氏 コメント

大学で化学工学に出会い、企業を経験して現在に至っています。卒論・修論ではPETボトルのリサイクルを対象に、ライフサイクルアセスメント(LCA)をプロセス設計に組み込むための手法を研究しました。博論では、LCAに加えて、安全や健康影響、経済性をプロセス設計の各段階で積極的に考慮するためのフレームワークを構築しました。その後、製薬企業でバイオ医薬品の製造に携わりつつ、製薬産業のプロセス設計にはまだまだ体系化の余地があることを実感しました。これが、私が開拓している「製薬プロセスシステム工学」の着想の経緯です。
化学工学は「手法とドメイン」のバランスの上にあると思っています。理論と現実の間でサイクルが回り続けるような環境が、更に発展していくことを期待しています。

A-②
INCHEM TOKYO 2025には、特別講演会の企画でご尽力をいただきました。従来のINCHEMには無かったAIや宇宙を含む、興味深いプログラムとなりました。講演会を聴講する方々へお伝えしたい企画の背景など、是非お聞かせいただけますか。
杉山氏 コメント

今回のINCHEM TOKYO 2025は、化学工学会秋季大会(芝浦工業大学豊洲キャンパス)との相乗効果を期待し、会期にオーバーラップを持たせています。会場間はゆりかもめで移動できますので、ご参加の皆様には両イベントに足を運んで頂ければ幸いです。
特別講演会では、化学産業の全体像・将来像を把握できるよう、バイオやAI、宇宙に至るまでの幅広いテーマを設定しました。各講演の間には、展示会にも足を運んでいただけるよう十分な時間を設けていますので、どうぞご活用ください。

東京大学大学院 工学系研究科化学システム工学専攻 研究室ホームページ
https://pse.t.u-tokyo.ac.jp/
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